前回の記事でドメイン取得までを行いました。ドメインが取得できれば、DNSレコードを追加することでIPアドレスとドメインを紐付けることができるようになります。 今回はお名前.comで取得したドメインに対してDNSレコードの設定を行い、DNSレコードが正常に設定されたかどうかの確認までを行ってみます。

お名前.comでDNSレコードの設定

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更新日 : 2019年12月11日

前回の記事でドメイン取得までを行いました。ドメインが取得できれば、DNSレコードを追加することでIPアドレスとドメインを紐付けることができるようになります。

今回はお名前.comで取得したドメインに対してDNSレコードの設定を行い、DNSレコードが正常に設定されたかどうかの確認までを行ってみます。

事前準備

ドメインと紐付けたいサーバーのIPアドレスを確認

今回は取得したドメインとサーバーのIPアドレスを紐付けるため、サーバーのIPアドレスを確認しておきましょう。

Linuxサーバーであれば、サーバーにログインした状態で以下のコマンドを実行することでIPアドレスを確認できます。

$hostname -i

確認したIPアドレスをメモしておきましょう。

お名前.comへログイン

DNSレコードはお名前.comのサイト内で設定できます。まずは登録したアカウント情報を利用してお名前.comへこちらからログインしましょう。

ログイン後、下記画像のドメイン設定タブをクリックしてドメインの各種設定メニューを開きます。

ドメイン設定
ドメイン設定

DNSレコードの設定

ドメインの各種設定メニューを開いて下にスクロールすると、ネームサーバーの設定という項目があるかと思います。

DNS設定
DNS設定

右側にある「DNS設定/転送設定」をクリックして進みましょう。
するとDNS設定を行いたいドメインを選択する画面が表示されます。

設定したいドメインをラジオボタンから選択し、次へをクリックします。

ドメイン選択
ドメイン選択

次へをクリックするとDNSの各種設定を行うためのメニューが表示されます。

選択したドメインで問題なければ、下記画像で赤く囲ってある「DNSレコード設定を利用する」にある「設定する」ボタンをクリックし、DNSレコード設定へ遷移しましょう。

DNSレコード設定ボタン
DNSレコード設定ボタン

DNSレコードの設定ページに遷移されると以下のようなフォームが表示されます。

DNSレコードフォーム
DNSレコードフォーム

今回はドメインとIPアドレスを紐付ける作業を行います。フォームの内容を下記に説明します。

  • ホスト名
    取得したドメインにサブドメインを設定する場合にはこのフォームに自由にサブドメインを記載します。サブドメインの記載なしで取得したドメインのみをそのまま登録も可能です。
  • TYPE
    DNSレコードのタイプ選択です。これはDNSレコードの記事で説明したレコード種別を選択します。今回はドメインとIPアドレスを紐付けるためAのままで問題ありません。
  • TTL
    これはDNSキャッシュの時間を示しています。デフォルトの3600では3600秒間(1時間)DNSレコードのキャッシュを行うという設定です。そのままでOKです。
  • VALUE
    実際の値を入力します。AレコードであればIPアドレスを入力する欄です。

フォームの内容に沿ってドメインとIPアドレスを紐付けていきましょう。

ホスト名も空欄でも大丈夫です。サブドメインで運用する場合には入力してください。TYPEはAを選択したままIPアドレスをVALUE欄に入力していきましょう。
入力が終わったら右にある追加ボタンをクリックします。

DNSレコード入力
DNSレコード入力

追加ボタンを押すと追加一覧に入力した内容が反映されます。

DNSレコード追加リスト
DNSレコード追加リスト

まだ登録は完了していないので注意しましょう。

最後に下までスクロールし、ネームサーバー変更確認のチェックボックスが入っていることを確認して「確認画面へ進む」をクリックします。

DNSレコード追加確認ボタン
DNSレコード追加確認ボタン

画面が遷移し、以下のような確認画面が表示されます。

確認画面
確認画面

内容に問題なければ「設定する」をクリックしてDNSレコードの設定を完了しましょう。
以下のような進行中のプログレスバーが表示され、設定完了のページへ遷移すれば設定は完了です。お疲れさまでした。

DNSレコード追加プログレスバー
DNSレコード追加プログレスバー

DNSレコードの確認

DNSレコードの追加設定後すぐにはドメインとIPアドレスは紐付きません

完了画面にも記載してありますが、長くて72時間待つ必要があります。
と言っても今までの経験上1時間程度待てば確認できる状態になっていることが多いです。

ということでしばらく待ったあと以下のDNSレコードの確認をしてみましょう。

コマンドプロンプトまたはターミナルでDNSレコードの確認

WindowsでもmacOSでもnslookupコマンドが内蔵されています。

確認したいDNSレコードのドメインを以下のコマンドで確認しましょう。

$nslookup 確認したいドメイン

このコマンドを実行すると以下のように表示されます。

$nslookup becrazy.dev
Server:		1.1.1.1
Address:	1.1.1.1#53

Non-authoritative answer:
Name:	becrazy.dev
Address: 160.16.72.97

下の2行がDNSレコードの確認結果です。Nameの部分に調べたいドメインが記載され、Addressの部分に先程Aレコードで設定したドメインが表示されれば成功です!

ちなみに、上の2行に記載してあるServerAddressはDNSサーバーの問い合わせ先を示しています。

まとめ

お名前.comでのDNSレコード設定を行いました。他のレジストラ業者でもDNSレコードの設定方法は大差ありません。

今回はAレコードを追加していきましたが、CNAMEレコードなどもDNSレコードについて理解していれば特に問題なく設定できます。