MAMPでのPHPのエラー表示設定
更新日 : 2019年10月25日
今回はPHP実行時のエラー表示設定を行います。
エラー表示設定を行うことで開発途中のコード上のミスがわかるようになります。
エラー表示設定を行う理由
PHPの記述を間違えるとエラーとなり、期待通りの表示がされずに実行がストップしてしまいます。実際にWEBサイトを運用する際にはエラーが無いように務めなければいけませんが、人間が書くコードなのでやはりミスは存在します。
実際にWEBサイト上でエラーが起きた際にはエラーの内容はわからないほうがセキュリティ的にはいいですが、開発している最中にエラーが表示されなければ、どこに間違いがあるのかわからなくなる可能性があります。
エラーを確認する方法はいくつか存在します1が、今回は簡単に確認できるようにするために、ブラウザにエラーを表示できるようにしてみましょう。
エラー表示設定方法
PHPの設定リストを見る
まずはPHPの設定リストを見てみましょう。
MAMPのインストールを行った後、サーバーを起動するとデフォルトの画面がブラウザで表示されると思います。以下の画像がその画面です。
こちらの画面上部にあるphpInfoというリンクをクリックすると、PHP実行時の設定をすべて見ることができます。
上記の画像のようなページが表示されたかと思います。これがPHPの設定が全て記載されているページになります。
設定ファイルの位置を確認
先程の画像の赤く囲ってある部分を確認すると、〜/php.ini
という表示があるかと思います。(Loaded Configuration File
という部分)
これはMAMPのアプリケーション内に設定ファイルがあることを示しています。
この表示されている場所までFinderで移動しましょう。
アプリケーションリストをFinderで開き、MAMPの中身を見てみましょう。
先程のphpInfoの画像によると、/Application/MAMP/bin/php/php7.3.8/conf/php.ini
となっているのでそれに従って階層を辿っていきます。
7.3.8
の部分は、バージョンにより異なるため、適宜変更してください。
php.iniファイルを編集
Finderでphp.iniファイルが存在することが確認できました。このphp.iniファイルを編集することによって、PHPの設定を変更することができます。
こちらのファイルをエディタで開きましょう。
今回はSublimeTextで開いています。エディタを起動後、Finderからphp.iniファイルをエディタへドラッグ&ドロップしましょう。
開くと、472行目にdisplay_errors=Off
と記載されているかと思います。
MAMPのバージョンなどによっては別の行にある可能性もあります。
とにかくdisplay_errors=Off
と書いてある場所を探しましょう。
そしてこちらのOff
を画像のようにOn
に書き換えてください。
書き換えた後、上書き保存して設定変更は終了です。
保存後はエディタを閉じて構いません。
サーバーを再起動し、設定反映されたかを確認
設定ファイルは保存されました。サーバーを再起動しないと設定が反映されないため、MAMPのアプリからサーバーを再起動しましょう。
先ほどの設定ファイルの位置を確認したときと同様にphpInfoをもう一度表示してください。
display_errors
で検索し、画像のようにOn
の設定になっていれば設定は反映されています。
以降開発中にエラーが存在した場合は実行時にブラウザにエラー内容が表示されるようになります。
まとめ
今回はMAMPのPHP設定ファイルを編集し、エラーを実行時に表示できるようにしました。
脚注にも書きましたが、エラーを確認する方法は、ログファイルを確認するというやり方も存在します。実際の開発ではすぐにエラーがわかる方が楽ですし、初心者にも優しいため、今回は設定ファイルを編集し、ブラウザに表示できるようにしました。
- ログファイルという、実行履歴やエラー内容をテキスト形式で保存していく方法があります。 ↩︎
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