PHPのユーザー定義関数
更新日 : 2019年08月09日
PHPでの関数を説明していきます。PHPの関数はバージョンによって仕様変更がされていたりしますが、今回はバージョン7.1.6でご説明していきます。
関数は、関数とはという記事でもご説明したとおり、ユーザー定義関数と定義済み関数がありますが、定義済み関数はたくさん種類があるので、使用するときにご説明していきます。
また、定義済み関数はインターネットにたくさん情報もあるので、PHPをしっかり学んでいけば自然と使えるようになっていきます。
そのため今回はPHPのユーザー定義関数について説明していきます。
基本的な関数定義
今回は基本的な関数定義のみ説明していきます。PHP5あたりのバージョンではこちらの関数定義しか行うことができません。
<?php
function sum($a, $b) {
return $a + $b;
}
echo sum(5, 10) . "<br>";
echo sum(1000, 1234);
?>
解説
function sum($a, $b) 〜
がユーザー定義関数です。
関数であることを示すために、function
と記述します。英語で関数という意味ですね。
次に、定義する関数の名前を記述します。今回はsum
という名前にしました。
関数名の直後には()
が必ず必要です。そしてこの丸括弧の中に引数を記述します。引数とは、この関数内で利用したい変数です。この関数内でしか利用することができません。この関数を利用する際に引数を使用してデータを関数に渡すことができます。
次に{}
中括弧の中に、この関数で行いたい処理を記述します。
先程の引数$a
と$b
はこの中括弧の中でのみ利用できます。
関数では、処理した結果を返す関数または処理した結果を返さず関数内で完結する関数が存在します。
処理した結果を返す関数では中括弧内にreturn 〜
と記述し、〜
が使用された場所へ返却されます。結果を返す必要がない関数は単純にreturn
が必要ありません。
処理の一連の流れ
今回のコードの一連の流れをおさらいしましょう。
sum
という名前の関数を定義します。
この関数は、$a
、$b
という名前でデータを受け取り、足し算を行った上でその足し算の結果を返却します。- 関数定義が行われたため、この関数は以降いつでも利用可能です。
sum
関数が利用可能なため、sum(5, 10)
と記述し、関数を使用します。
丸括弧内の5と10というデータが関数内に渡されるため、引数$a
、$b
にはそれぞれ5と10が代入されます。sum
関数は$a + $b
という処理結果を返却するため、echo
の結果は15となります。- 同様に何度でも使用可能なため、今度は1000+1234という計算を関数にしてもらい、こちらの表示は2234となります。
ということで結果は以下のようになります。
このように一度定義してしまえば何度でも関数を利用可能となり、複雑な処理もまとめることができます。
まとめ
今回は簡単なユーザー定義関数について説明しました。
PHP7以降で使用できる別の関数定義については次の機会に投稿します。
このような関数などはプログラムを作る上で必須ではありません。しかし一連の処理をまとめたり、再利用することができるという機能は、人間がコードを書く以上絶対に必要になってきます。
今回は簡単な関数を作成しましたが、関数を上手に定義し使うことができれば、良いコード(誰でも読みやすく、改良しやすいコード)を書くことにつながるので、必ず使いこなせるようにしましょう。
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