2進法(バイナリ)とは
更新日 : 2018年12月06日
数字の数え方のことを言います。
人間が普段利用しているのは10進法といい、10個の数字(記号)を利用して数を表現します。(0〜9の10個)
2進法では0と1の2つの数字(記号)のみを利用して数字を表現します。
2進法はコンピュータで利用される最小単位です。コンピュータはすべて2進法(バイナリ)で演算や保存がされます。
まずは10進法について
みなさんが普段利用しているのは10進法です。まずは意識もせず普段りようしている10進法を意識しながら考えてみましょう。
10進法の数え方
10進法は0〜9までの10個の記号を利用して数を表現します。まずは普段使っている0〜9を記号と考えてください。
何もない状態を0から始め、順番に数えると1桁目は9まで数えることができます。
1桁目はこの時点ですべての記号を使ってしまいました。次の数を数えるために、この時点で桁を繰り上げます。
![10進法の数え方](/uploads/2018/12/decimal-system.png)
9は09とも考えることができるので、これを繰り上げて考えましょう。
9の数は繰り上がり、1の位は0にもどります。
そして、09の0の数を1と数えれば、これで10となります。
10の次は、1の位を同じように数え、19まで行った時点で20へ繰り上がります。
あとはこれの繰り返しです。ではこれを2進法で考えていきましょう。
2進法について
2進法は10進法で使った記号10個のうち、2つだけ(0と1)を利用して数えていく考え方です。2進法は英語でバイナリと言います。
0の次は1、すでに次の記号がないので繰り上げて10→11→100→101→110→…と数えていきます。
コンピュータで利用される2進法
2進法は、コンピュータで利用されます。2進法を利用することですべてのデータ(文字、音、映像などなど)を0と1で表現することができます。
例えば、このBeCrazyで利用されている文字の「あ」はコンピュータにとっては「111000111000000110000010」という形で保存されたりしています。
コンピュータがこれらの数字の変換表を持ち、「111000111000000110000010」は「あ」と表示するというように変換され、表示されたりします。
このように、コンピュータは実際は0と1のみでデータをすべて表現し、人間の扱いやすい形で日本語やアルファベット・映像や音等に変換されて表現されます。
そしてこれらの0と1でデータを扱うことを「デジタル」と言います。
なぜ2進法で動かすのか
コンピュータは電気を利用するということは、誰でも知っています。
コンピュータの中では実際は電気が流れているか、流れていないか(電圧のありなし)の2つの状態で計算や保存を行います。
つまり、流れている状態を1、流れていない状態を0とすることで、コンピュータの動作を簡素化しています。この2つの状態を表現するために、2進法で置き換えて考える、ということです。
まとめ
2進法という0と1で数を表現する方法を解説しました。10進法の当たり前に使っている数え方を2つの数字だけで置き換えるだけです。
2進法を利用することによりコンピュータの電気が流れているまたは流れていない2つの状態と同じように考えられるため、コンピュータの世界では2進法が利用されます。