Linuxでユーザー追加・削除
更新日 : 2019年09月22日
今回はLinuxでのユーザー追加です。
Linuxでは基本となるrootユーザーを使用できるかと思います。rootユーザーは管理者となるユーザーであり、OS全体の権限を持つユーザーなので、仮に通常使用でrootを使ったり、リモートからアクセスする基本ユーザーをrootとしてしまうと、セキュリティリスクを伴います。
その他様々な理由で、通常使用目的でのユーザーを作成する機会があります。
ユーザー追加のためのコマンド
ユーザー追加は簡単な1つのコマンドだけでOKです。
$adduser {ユーザー名}
これだけです。adduser
コマンドでユーザー作成を行って完了になります。もちろんこれはrootユーザーあるいはsudoで権限が付与されているユーザーで行ってください。
ユーザーの名前が決まれば、必ず必要となるパスワードも設定してあげましょう。
追加したユーザーのパスワード設定
作成したユーザーのパスワードもrootユーザーのまま設定してあげましょう。
$passwd {追加したユーザー名}
Changing password for user {追加したユーザー名}.
New password:
Retype new password:
このように新しいパスワードの入力を求められるため、2回入力して完了になります。簡単なパスワードを設定しようとするとBAD PASSWORD: The password fails the dictionary check - it is based on a dictionary word
と注意されることがあります。
passwd
コマンドはパスワード設定用のコマンドです。passwd {ユーザー名}
とすると、ユーザー名を指定してのパスワード変更ができます。基本的にはrootユーザーでしか行いません。
ユーザー名を入力せず、passwd
とだけ叩くと、現在操作しているユーザーのパスワードを変更できます。
その際には設定中のパスワードの入力を求められ、その後新規で登録するパスワードを入力すると変更可能です。
第三者のためにユーザーを作成する場合には、管理者がrootユーザーで、第三者のためのユーザー作成と、初期パスワードを設定しましょう。初期パスワードで第三者がログインしたあと、passwd
コマンドでパスワード変更するのがベターかと思います。
ユーザーの削除
ユーザーが作成できるようになったあとは、削除もできるようになっておきましょう。
userdel {ユーザー名}
これでユーザーの削除は完了です。
ユーザーディレクトリの削除
前述のadduser
コマンドでは、ユーザーのホームディレクトリ(/home/{ユーザー名})が作成されます。userdel
コマンドでは、このホームディレクトリは削除されません。
削除するユーザーのホームディレクトリに必要なファイルなどがあった場合でも削除されませんので管理者はご心配なく。
削除したユーザーのホームディレクトリも必要ない場合には、rootユーザーでまるごとディレクトリを削除しても問題ありません。
rm -rf /home/{削除したユーザー名}
単純な削除コマンドとなるため、削除するディレクトリを間違えないように気をつけましょう。
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