sudoコマンド(root権限実行)
更新日 : 2019年10月11日
su
コマンドではユーザーの切り替えを行い、rootユーザーへのログインも簡単に行うことができました。
ただ、rootユーザーは何でもできてしまうので、誤ってコマンドを実行してしまう危険性もあります。そんなときに、ユーザーを切り替えず特定のコマンドの実行権限をもらうsudo
について学んでいきます。
sudo
はsuperuser doの略です。
このコマンドを一般ユーザーで実行するためにはsudo追加を行わなければいけません。
sudoコマンドの基本
sudo
コマンドは他のコマンドと併用して使います。sudo
の基本は、特定のコマンドの実行権限の許可をもらうコマンドです。
どういうことかと言うと、例えばchownコマンドでは基本的にrootユーザーでのみ実行できますが、sudo
コマンドの設定(sudo追加で行う設定)で、あるユーザーにchown
の実行権限を与える設定をします。
するとそのユーザーはrootユーザーにならなくてもchown
コマンドを実行できるようになります。
このsudo
コマンドの設定を適切に行うことで、特定のグループに所属しているユーザーはすべてのコマンドを実行可能(rootユーザーと同列)にできたり、rootユーザーでしか実行できないコマンドを特定のユーザーのみ実行できるようになります。
色々説明しましたが、sudo
コマンドの設定時には特定のユーザーまたは特定のグループにすべてのコマンドの実行権限を与えることがほとんどです。
事前準備
sudo
コマンドを一般ユーザーから実行するためにはsudo追加が必要です。
sudo追加を行っていない場合には記事を読んでsudo追加を行っておきましょう。
ただし、仮想マシンのVagrantを利用している場合など、すでにsudo追加が済んでいる場合もあるので、sudo追加がすでに行われている場合には事前準備は必要ありません。
sudoコマンドの使い方
sudo追加の設定ができたところで、下記にsudo
コマンドの使い方を示します。
$sudo 実行したいコマンド
これだけです。実行したいコマンドの前にsudo
をつけることで、そのユーザーに実行したいコマンドの権限が設定されていれば実行できます。
このとき、そのユーザーのパスワードの入力を求められる場合があります(sudo
の設定次第)。rootユーザーのパスワードを入力するわけではないので注意しましょう。
sudoコマンドを試してみる
sudo追加ができていればコマンドを実行することができるので、試してみましょう。
所有者を変更するchownコマンドなどはrootユーザーでしかできない作業ですが、sudo
を前につけることで、一般ユーザーでも所有者を変更できます。
$sudo chown vagrant:vagrant test.txt
rootユーザーでなくても、所有者がrootユーザーだったファイルに変更を加えることができるのが確認できるかと思います。(パスワード入力を求められた場合にはログイン中ユーザーのパスワードを入力)
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