まずは主に使用される加減乗除とわり算の余りを計算する記号を紹介します。代数演算子の利用によって数値の計算を行い、その計算の結果を変数に格納したり出力することができます。

代数演算子(算術演算子)とは

3年以上前に更新されました。情報が古い可能性があります。
更新日 : 2018年06月05日

まずは主に使用される加減乗除とわり算の余りを計算する記号を紹介します。

代数演算子

足し算+・引き算-・掛け算*・割り算/・割り算の余り%

となります。これらを使用した以下のPHPコードを見てみましょう。

<?php

$x = 11;
$y = 3;

// 加算
$addition = $x + $y;

// 減算
$subtraction = $x - $y;

// 乗算
$multiplication = $x * $y;

// 除算
$division = $x / $y;

// 除算の余り
$remain = $x % $y;

echo "$addition<br>";
echo "$subtraction<br>";
echo "$multiplication<br>";
echo "$division<br>";
echo "$remain<br>";

?>

最初は$x$yにそれぞれ11と3を代入しています。その後代数演算子を利用して別の変数へ計算結果を代入しています。このように、代入する際には計算された結果が代入されるということも覚えておきましょう。

以下の結果が以下のようになります。

代数演算子を使用した結果
代数演算子を使用した結果

それぞれの変数に計算された結果が代入されているのがわかるかと思います。割り算に関しては、割り切れずに永遠に数字が続くわけではなく、小数で格納できる数まで自動的にまるめられます。

加算子・減算子

代数演算子の延長に、加算子・減算子というものも存在します。プログラミングでは、1つだけ足す必要のある処理、または1つだけ引く必要のある処理が頻発します。そのために、1だけ足すまたは1だけ引くという処理を簡単にできるようにこのような演算子があります。

加算子だけ例としてご紹介します。これが理解できれば減算子は1引く以外は同じです。

<?php

// 0からスタート
$x = 0;

//まずは0のまま出力
echo $x;
echo "<br>";

// 1だけ足す
// 代入演算子は後から処理されるため$x + 1の処理(0 + 1)の後その結果が再び$xに格納されます。
$x = $x + 1;

// 上の計算、代入処理によって結果は1
echo $x;
echo "<br>";

// 結果は1
// 通常の$xが参照された後、$xに1足した値を再び$xに代入
echo $x++;
echo "<br>";

// 上の加算子処理によって結果は2
echo $x;
echo "<br>";

// 結果は3
// 上の$x++で2に増加しているが、++$xとすることで、$xに1足した値を$xに代入した後に参照される処理が行われる
echo ++$x;

?>

コメントの部分に解説を入れています。

$x++++$xで混乱するかと思いますが、1足した物を$xに代入する点は変わりません。ただ参照と代入の順番が変わるだけです。

使用する頻度としては$x++という加算子処理が1番多いのでこれだけでも理解しておきましょう。

$x++$x = $x + 1と同じだと思っていただいてOKです。