IPアドレスとは
更新日 : 2019年11月05日
IPアドレスとは、インターネットプロトコルを利用してパケットの送信元・送信先を識別するための番号です。
IPアドレスが存在することにより、サーバーとPCの通信(WEBやEmailなど)することができます。
つまりIPアドレスがなければインターネットアクセスができません。
現在IPアドレスにはIPv4に従ったIPv4アドレスとIPv6に従ったIPv6アドレスが存在します。
IPアドレスの構成
IPアドレスはネットワーク部とホスト部で構成されています。
ネットワーク部は簡単に言うとネットワークの大体のエリアを表します。都道府県で大雑把に区別するようなものです。ホスト部はそのコンピュータなどのホストを識別するために利用されます。個別の家や建物の場所まで区別するようなものです。
IPアドレス自体が住所のような役割をするわけです。
例えば192.168.128.10
というIPv4アドレスで、ネットワーク部が192.168.128
まで、ホスト部が最後の10
というように区別したりします。
IPv4アドレスのネットワーク部とホスト部の区別の方法としては近年はCIDR(Classless Inter-Domain Routing)(サイダーと読む)が利用されます。CIDRについてはこちらにも表があります。
IPアドレスのスコープ
IPアドレスにはスコープがあります。インターネット全体で一意になり接続のために利用されるグローバルIPアドレスと、特定のネットワーク内部で利用するプライベートIPアドレスがあります。
グローバルIPアドレスはインターネットに接続するために特定の機関(ICANN)が管理するIPアドレスのことで、これをもらえないとインターネットに接続できません。グローバルIPアドレスは大手のインターネットサービスプロバイダ(ISP)がまとめて取得していて、それを個人に貸し出す形で利用されます。
家の光通信などのインターネット通信を例に取り、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスについて解説します。

上記画像のようにインターネットサービスプロバイダ(ISP)がグローバルIPアドレスを提供し、家庭や組織からインターネット通信をするために利用されます。
グローバルIPアドレスは基本的に1つしか提供されないので、複数の機器を接続するために、Wifiルーターなどを利用します。Wifiルーターなどのルーター機器には、グローバルIPアドレスが割り振られ、そのルーターがプライベートIPアドレスを、ルーターのWifiなどに接続した機器に割り振ります。
ルーターに接続したPCなどの機器は、ルーターから割り振られたプライベートIPアドレスを利用してルーターと通信を行います。ルーターはPCから受け取ったパケットを、割り当てられたグローバルIPアドレスを利用してインターネットに送信するわけです。
もちろんこのプライベートIPアドレスはその家庭内ネットワークでは重複してはいけません。重複するとルーターやPCの内部の識別が不可能になります。
このようにグローバルIPアドレスが1つだけだとしても、複数のネットワーク機器をIPアドレスを利用して通信できるようにプライベートIPアドレスをある程度自由に設定できます。
まとめ
IPアドレスの基本部分の解説を行いました。基本的な内容に関しては
ネットワーク部とホスト部を区別するCIDRなどは2進数などの知識も必要で長くなるので、別記事で解説します。
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