プロトコルとは
更新日 : 2019年02月19日
プロトコルとは、コンピュータ同士の通信の取り決めのことです。
プロトコルには、Webページを閲覧するためのHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)・メールを送るためのSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)・それらの通信の元となるTCP(Transmission Control Protocol)やUDP(User Datagram Protocol)・インターネットの根幹であるIPアドレスなどで知られるIP(Internet Protocol)・有線LANで使われるネットワーク規格であるEthernetなどがあります。
プロトコルの役割
手紙やはがきを送る手順も決まっている
最近はあまり使われなくなっていますが、はがきや手紙などを送りたい人に送る場合にどのように送りますか?
基本的には郵便局にお願いするかと思いますが、送る手順や方法は誰が誰に送ろうとほぼ同じ方法です。
手紙を封筒に入れ、封筒には切ってを貼り、住所を書き、郵便ポストに入れて回収してもらう。
これも、日本で決められた方法に従う立派なプロトコルと言えます。
プロトコルとは、手順や決まりごと
つまり、どんな人でも日本の決まりごとに従っていれば手紙を出すことができます。
インターネットで使われるプロトコルもこれと同じです。
コンピュータからコンピュータへ情報を送りたいときには、決まったプロトコルに応じて情報をやり取りします。決まったプロトコルに従うことで、世界中のコンピュータとつながり、情報をやり取りすることができます。
プロトコルのレイヤー(層)
プロトコルは様々なものがありますが、ミルフィーユの層のように階層ごとに分かれています。
こちらの図はOSI参照モデルといいます。プロトコルを層ごとにまとめているものです。
実際にデータを送信する際には、上位のレイヤーからパケットというデータの塊にして下位のレイヤーに託します。順番に下位のレイヤーに渡して、最後にインターネット上にデータが送信されます。
データを受け取る際には下位のレイヤーから渡されていき、パケットを順番に剥がします。パケット自体は玉ねぎのように層になったデータになっているため、送信時にくっつけた様々なレイヤーごとのデータを剥がして、上位のレイヤーに渡します。
最後のレイヤーで実際に送信者が送信したかったデータを見て受け取ることができます。
まとめ
OSI参照モデルやプロトコルによってデータ送信のルールが世界で統一され、どんなコンピュータでもデータを送受信することができます。近年では送金のためのプロトコルなどを標準化させようとする動きなどもあり、プロトコルがインターネット上で重要な役割があることがわかります。
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