PHPの型(スカラー型)
更新日 : 2018年06月13日
今までのPHP基礎カテゴリーでは、制御構造(if文やfor文など処理の中核となっているもの)まで学んできました。制御構造まで学んだ時点で、ある程度のプログラムを書くことはできます。
今までのコード例などは文字列または数字(整数)を利用し、数字と文字列を混ぜ込んだりしていないため、考える必要がありませんでしたが、関数や細かい条件を設定するためなどデータ型についての知識が必要になってくる頃なので、このタイミングで記事として記載します。
PHPの型(スカラー型)の種類
いきなりスカラー型と記載しましたが、PHPには大きく分けて4種類ほどの型が存在します。
今回は、スカラー型という、基本となる型について学んでいきます。今までのPHPの基礎系記事ではほぼスカラー型1を使用して例となるコードを書いていきました。
まずはスカラー型の紹介をしていきます。
- 論理(boolean)
論理値(TRUEまたはFALSE)を入れることができる型 - 整数(integer)
64bitのPCでは整数値(-9223372036854775807〜9223372036854775807)までの整数2を入れることができる型 - 浮動小数点(float、double3)
小数点を入れることができる型 - 文字列(string)
文字列(日本語、数字、アルファベットなど)を入れることができる型
この4種類です。
型のイメージ
型のイメージとしては、変数とはという記事で変数についてご説明しましたが、変数の箱の形や大きさが論理値型や整数値型で異なるイメージを持ってください。
例えば、論理値ではTRUE(1)またはFALSE(0)のみを格納することができます。その為、箱は1または0が入るだけの大きさの箱が用意されます。
整数値だと、-9223372036854775807〜9223372036854775807までの値が入るような箱が用意されます。こんな大きな数を使用しなくても用意されます。
文字列や小数点でもそれに合った型を使用しないと適切な値が取得できない場合があります。
配列や他の型も存在する
今回はスカラー型というプログラミングで基本となる型をご紹介しました。
PHPだけでなく、他のプログラミング言語でもそうですが、スカラー型だけではプログラミングを行うにも限界があるため、他にも型が存在します。
PHPの基礎カテゴリーで使用していた代表例としては配列です。
配列は複数のデータをまとめて格納し、追加したり削除したりもある程度自由に行うことができるため、単純なスカラー型とは異なります。
PHPで使用可能な他の型については別の記事で改めて書いていきます。
まとめ
スカラー型の紹介と簡単な説明まで行いました。PHPでは、型を意識しなくとも使用できるという特徴があります。
簡単なプログラムであれば、PHPで型を細かく意識する必要はありません。
プログラムが全体で複雑になった際には型にも意識しながら書く必要があるため、過去のコード例を見ながら、どの型を使用しているのかだけでも意識するようにしましょう。
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