ドメインとは
更新日 : 2019年11月06日
ドメインとは、数字のみで覚えたり分かりづらいIPアドレスを特定のアルファベットや日本語などの文字で置き換えられるものです。
IPアドレスを置き換えるだけでなく、別のドメインを紐付けたり、E-Mailをやり取りするためにも利用されます。
ドメインの構造
例えばこのBeCrazyではit.becrazy.jp
というドメインでサイトを運用しています。このドメインの構造について見ていきます。
TLD(Top Level Domain)
まずはドット(.
)で区切られている最後の部分の.jp
です。
これはTLD(Top Level Domain)と言って分野・国・機関ごとに分かれています。.jp
であれば日本で運用されているドメインということになります。
このTLDには他にも汎用的な.com
や.net
・日本の法人であることを示す.co.jp
・日本の政府機関であることなどを示す.go.jp
などがあります。
.go.jp
などは日本の政府機関などしか取得することができないドメインとなっていたり、.co.jp
であれば日本法人のみしか取得できないドメインとなっているため、近年流行しているフィッシングサイト(詐欺サイト)などを見分けるのにTLDの知識があれば騙される可能性が減ります。
独自ドメイン
次に後半の.becrazy.jp
の部分を見ていきます。TLDを含めて自分でほしいドメインを考え、申請して取得することができます。
この独自ドメインはTLDを含めて世界で一意にならないといけません。なので今からgoogle.com
のドメインを自分で取得することはできません。そのためこの独自ドメインはブランディングの一つとなります。
ドメインを取得し、WEBサイトを運営している場合には覚えやすい独自ドメインを取得することで検索順位などに影響を与えます。
近年ではアルファベットのみであったドメインに日本語ドメインなども追加されました。
サブドメイン
最後に最初の部分のit
を見ていきます。これはサブドメインといい、独自ドメインを取得したあとは自由に設定することができます。
WEBサイトを運営する場合にはwww
(World Wide Webの略)を利用することが多いですがBeCrazyではIT専用ブログであることを示すためにit
を使用しています。
他にもメールを利用する場合にはサブドメインをmail
にしたり、ブログサービスなどを運用している場合にはサブドメインをユーザー名にしているものなども見受けられます。
ドメインとIPアドレスの紐付け
インターネットに接続されているサーバーにはIPアドレスが紐付いています。
仮にそのサーバーでWEBサイトを運営していた場合、IPアドレスを直接入力してWEBサイトにアクセスしてくれるユーザーはいません。ユーザーはIPアドレスを覚えたり、そのIPアドレスがどんなサイトなのかを知りません。
そんなときにドメインが利用されます。そしてその時ドメインとIPアドレスを紐付けてくれるのがDNS(Domain Name System)です。
DNSは独自ドメインやサブドメインを含めたドメインに対してIPアドレスを教えてくれるシステムです。
WEBサイトにアクセスする場合は、ユーザーがhttps://it.becrazy.jp
にアクセスしようとすると、PCがDNSサーバーにアクセスし、it.becrazy.jp
に対するIPアドレス(サーバーの場所)を聞きます。DNSサーバーは登録してあるit.becrazy.jp
に対するIPアドレスをPCに返却し、PCは受け取ったIPアドレスにアクセスすることで初めてHTTPリクエストを送ることになります。
レジストリとレジストラ
ドメインも世界で一意にならなければいけないため、レジストリが一括で管理をしています。どんなドメインが登録されているかはレジストリがすべて管理していることになります。
実際にドメインを取得する場合にはレジストラというレジストリに登録する業務を仲介している業者に依頼します。
登録したいドメインをレジストラに依頼し、レジストラはレジストリに登録を行うことでドメインが利用可能になります。
管理している機関なのでレジストリ(registry)・レジストリに登録をする機関なのでレジストラ(registrar)です。
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